特別損失について
純利益より、特別損失の方が多いと、金融機関からの借入などの際に、会社にとっては不利ですか?
税理士の回答
特別損失とは、臨時的、偶発的に、企業の業務内容とは関係ない部分で発生した損失ですから、決算において純利益であれば、金融機関の見方が厳しくなることはないと考えます。
金融機関によって捉え方はばらばらですので一概に断定はできませんが、一般的には特別損失の内容によります。
特別損失額が業容や資産に比して過大でなく資金流出を伴わない一時的なものであり、且つ、従前から安定的な経常利益を出していれば、それほど問題にはならないと思います。
但し、特別損失が今後の経営上の重大なネックとなる可能性があるものであったり、多額の特別損失により債務超過になってしまう場合は、借入条件面で不利になる可能性もあります。
融資審査は一期だけで判断するものではなく、これまでの業績や財務状況、返済や預金等の取引振りや担保状況を総合的に勘案して行いますので、特別損失の発生理由や計上理由等を具体的に説明できることが大切です。
本投稿は、2018年09月12日 10時57分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。